「最近、大雨が増えた気がする」- それは本当なのか?今回は、日本の災害をデータから考えます。実は、日本の年間降水量そのものには、長期的に見て明確な増加傾向があるとは言えません。むしろ、雨が降らない日は増えています。一方で、1時間に50mm、100mmといった激しい雨や、数時間・一日に集中して降る極端な豪雨は、この数十年で明確に増加しています。なぜ「雨の量」はそれほど変わっていないのに、豪雨災害は増えているのか。線状降水帯は本当に増えたのか。台風は強くなったのか。「100年に一度の大雨」が毎年のように起きるのはなぜなのか。さらに、気温や海水温の上昇によって大気中の水蒸気が増えると、雨の降り方はどう変わるのか。地球温暖化と個々の豪雨災害の関係は、科学的にどこまで分かっているのか。「日本は雨が多くなった」の一言では説明できない、日本の災害リスクの変化を椎名毅と北澤直が考えます。

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