いまアメリカで、監視カメラ企業「Flock Safety」が大きな注目を集めています。Flockは、道路を走る車のナンバープレートや車種、色、通過場所・時刻などを自動で読み取り、クラウド上で検索できる仕組みを提供する企業。ところが、そのネットワークが全米規模に拡大する中で、警察官による私的な追跡、ICEや中絶関連捜査への利用、自治体の想定を超えたデータ共有などが次々と明らかになり、「これは防犯カメラなのか、それとも巨大な監視インフラなのか」という議論が一気に広がっています。今回の東西南北では、まずFlockとは何なのか、なぜ2026年になって突然これほど大きな問題になったのかを整理します。さらに、監視カメラの問題は「台数」ではなく、「識別」「保存」「検索」「地域横断」「他データとの統合」にあるのではないか、という視点から各国を比較。車載カメラや自治体CCTVが非常に普及している韓国、国家主導で顔認証や車両情報を統合してきた中国、GDPRやAI Actによって生体認証に強い制約をかけるEU。そして日本では、防犯カメラや警察の「Nシステム」はどこまでFlockに近いのか。AIやクラウドによる映像解析が進めば、日本でも同じ問題は起こり得るのか。一台の防犯カメラは、いつ「監視網」に変わるのか。Flockを入り口に、AI時代の防犯とプライバシーの境界線を考えます。 Rss Apple Podcaster →