●フィンランド文学賞作家のラウラ・リンドステットが、新しいオーディオブック企業「Äänel(アーネル)社」を設立したと報道2026年1月。
※Äänelとは、古い言葉で音声や発声、声という意味。
●Äänelは2026年末に事業開始予定で、オーディオブックのデジタル単品販売に特化する。
●株主には、億万長者のヘイッキ・ヘルリンのほか、フィンランディア賞受賞作家のカリ・ホタカイネン、ローサ・リクソム、ピルッコ・サイシオ、パイティム・スタトヴチ、チェル・ヴェストーが名を連ねる。
●Äänelは、現在のストリーミングサービス(作家の収入は1分あたり0.07~0.125セント)よりも、作家にとって公正な報酬を提供すると約束。また、同社のプラットフォームに掲載されるオーディオブックは、ストリーミングサービスでは配信しない方針。
●大手のプラットフォーム側は、健全な競争のためにこうした動きを歓迎、と。
●一方、視覚障がい者の人たちも新たなサービスが視覚障がいを持つ人達に使いやすいものになって欲しいと興味を示している。
日本の点字図書館にも類似のアクセシビリティ図書館Celia(国の特殊図書館として、全国の図書館ネットワークに貸し出し、電子サービス提供など行う)が予算削減などでコンテンツが減っているようで…
https://www.celia.fi/eng/
・Helsingin Sanomat紙の会社設立に関する記事 全文フィンランド語で読めます。
https://www.hs.fi/taide/art-2000011753178.html
・同じ作家ラウラ・リンドステッド氏が一年程前に、オーディオブック・プラットフォームに対して、抗議の意を表して、有名な作品の一つをサービスから削除。一部作家を除いて、多くの作家はオーディオブックが広がるにつれ収入が激減。
https://www.linkedin.com/posts/kirjailijaliitto_kirjat-viesti-on-mielest%C3%A4ni-j%C3%A4rkytt%C3%A4v%C3%A4-activity-7166082200772173824-_omv
・Äänel社のサイト。マニフェストなども記載されています。フィンランド語ですが、機械翻訳などお使いください。
https://aanel.fi/
年末には株主などの作家たちの作品が単品で購入できるようになるのでしょう。
他にもこうした大きなうねりの中でどう生きていくべきなのか、著作者たちも模索が続いているよう。
・今読んでいる小説。
”Pronominit” (Hanna Weselius著/WSOY社)
https://www.wsoy.fi/kirjat/pronominit/
今日は日本翻訳大賞の推薦締切の日でしたね。私もすべり込みで一つ推薦してきました。
日本翻訳大賞は出版社と作品にカラーがあるなと感じているのでどんな方が何をお勧めしているのか、数回に分けてアップロードされる内容も楽しく拝見しています。昨年は二次審査に残ることができて本当に嬉しかったです。来月の発表が待ちきれませんね。
ではまた!