どうも、ホシノです。 今回は私が勢いで同著者の本を8冊まとめ買いした選書、栗原康さんの『サボる哲学:労働の未来から逃散せよ』を掘り下げていきます。 (今回は本題前の雑談が長めで失礼しました…!) さて、『サボる哲学』です。タイトルにある「逃散(ちょうさん)」とは、日本の農民たちが領主の圧政から逃れるために行った歴史上の反抗行為のこと。ストライキの逃げるバージョンのようなものです。労働が当たり前(むしろ美徳)の常識から逃げちゃえ、的なメッセージですね。 この本は、労働とアナーキズムについての理解を深めてくれる一冊ですが、著者の栗原さんは冒頭でアナーキストを「無支配主義者」と定義しています。世の中がいかに支配者側の都合のいいようにシステム化され、構造化されているかを自覚した上で、「たまには反抗しておいたらいいんじゃない?」というスタンスで書かれているように思います(個人的には、徹底して抵抗せよ、というスタンスじゃないのが好印象だったんですよね)。 ホシノが特に惹かれたのは、栗原さんの「とにかく短く言い切る言葉を連ねる」という軽快な文体です。とにかく読みやすくてニヤニヤしてしまうのに、いざ読み進めると驚くほど詳細に歴史の元をたどって紐解いてくれるので、ものすごく勉強になります。 なかでも個人的に勇気づけられたのが、「やっちゃった」という生き方です。これは自主性(場やルールに従うニュアンス)とは異なり、自らの意思や意図が影響する前の、思いがけない行動(突発性)を指しています。「やってみたくてやっちゃった」という人間の素直な行動を大事にしようというメッセージは、ビジネスでよく言われる「PDCA」よりも、最近注目されている「DDRRRR(ディザイア・ドゥ・リフレクト・リフレーム・リアライズ)」の考え方にも通じるものを感じました。予定調和のプランに縛られず、動くことで自分の価値を見出していく自発的な生き方は、今の時代にこそ響くものがあるのでは。 本の中では、そんな「やっちゃった」エピソードの塊のようなアナーキストの先駆者・大杉栄の生き様についても語られています。 次回は、この本の中でさらに面白かった「海賊」のお話をご紹介します。お楽しみに! Rss Apple Podcaster →