デジタルアーキテクトで千葉工業大学学長の伊藤穰一(Joi)が、今最も関心を寄せる分野のフロントランナーと語り合うポッドキャスト。
先週に引き続き、京都の老舗料亭「和久傳(わくでん)」の女将・桑村祐子さんをお迎えします。
今回のテーマは「美意識のデータベース」と「内省のプロトコル」。
「品のあるもの同士を足し合わせても、2にしかならない」
「作為のあるデザインは、なぜ飽きられてしまうのか?」
AIが既存のデータをいくら学習・最適化しても生み出せない、千利休の竹花入のような“ありえない組み合わせのスパーク”とは何なのか。過剰な緊張やおもてなしを強いる現代の美食シーンに覚える違和感から、一杯のお粥が贅沢を超える瞬間まで、研ぎ澄まされた美学の核心に迫ります。
さらに後半では、桑村さんからの逆質問をきっかけに、JoiがMITメディアラボ時代から11年以上教え続けている伝説の授業「気づきの原則(Principles of Awareness)」の裏側が明かされます。
理屈と不安(Anxiety)に追われるMITの天才エンジニアたちがなぜ瞑想の授業に熱狂したのか? そして、瞑想による「ノンデュアリティ(非二元)」の気づきから、ある学生が全く新しいAIの数学法則を生み出した驚きのエピソードとは——?
料理、茶の湯、瞑想、そしてAI。
一見かけ離れた世界が「内省」と「気づき」で一本につながる、不思議な対談をお楽しみください。
【今回のハイライト】
・品のあるもの+品のあるもの=2にしかならない? 美の“非線形アルゴリズム” (1:18)
・「作為」が見えた瞬間に飽きる——本当のラグジュアリーと引き算の美学 (2:21)
・客に緊張を強いる現代の人気シェフたちへの違和感と、食事の本質 (3:55)
・言語化できない所作と空気感:次の時代に必要なサービススタッフの育成 (6:48)
・直感派の母と左脳派の父を持つJoiが、瞑想とスピリチュアルに行き着くまで (9:40)
・MITメディアラボで一番人気だった授業「勉強するのは自分だけ」 (12:43)
・「執着を手放すこと」に執着してはいけない? 悟りをゴールにしない理由 (14:12)
・「ノンデュアリティ」の体感から生まれた、全く新しいAIの数学法則 (15:03)
・入門も師弟関係もいらない、日常を整える「心の掃除」としてのお茶 (16:18)
【出演】
・伊藤穰一(千葉工業大学 学長)
・桑村祐子(株式会社和久傳 代表取締役・女将)
【編集ノート】
難しい単語や固有名詞などはこちらで解説しています。
https://joi.ito.com/jp/archives/2026/08/18/006150.html