毎週金曜日に配信している
姿勢治療家Ⓡ仲野孝明「姿勢が変わると、人生が変わる。」ラジオ
こんにちは。姿勢治療家(R)仲野孝明です。
この番組では、体の姿勢と生きる姿勢、より豊かに人生を生きるための姿勢力について話をさせていただいてます。
今回は、姿勢治療家(R)が考える健康の要素、6ヘルス(構造・睡眠・食・運動・精神・呼吸)の中の構造
食後になると胃が重い。
なんとなくお腹が張る。
食べたいのに、たくさん食べられない。
こうした不調が続けば、まず大切なのは医療機関で診てもらうことです。
胃に炎症があったり、胃の入口や出口の働きに問題があったりする場合には、当然、適切な検査や治療が必要です。
一方で、
「検査では特に問題ありません」
と言われたのに、なぜか胃の不快感が続いている。
そんな時に、もう一つ見てほしい場所があります。
それが、
肋骨と背骨の動きです。
今回は、仲野整體 東京青山の浅川先生と一緒に、胃の不調と身体の「外側」の関係について考えてみます。
胃の不調なのに、なぜ「肋骨」を見るのか?
食事をすると、胃は食べ物を受け入れるために広がります。
その胃の周囲には、横隔膜や肋骨、背骨、さまざまな筋肉があります。
ところが、胸郭まわりの動きが硬くなっていると、身体全体としての広がりや呼吸の動きも小さくなります。
浅川先生が臨床で着目しているのが、
「胃の周囲にある肋骨や胸郭が、きちんと動いているか?」
という視点です。
胃だけを見るのではなく、
肋骨
背骨
横隔膜周辺
肋骨と肋骨の間にある肋間筋
胸の大胸筋
背中の脊柱起立筋
なども含めて、身体全体を確認していきます。
「内臓の問題だと思っていたけれど、実は身体の動きにも改善できる部分があった」
というケースもあるわけです。
胃はどこにある?
自分の身体で考えてみましょう。
胃は、おおまかにはみぞおちから少し左側に位置しています。
上には横隔膜があり、その周囲には肋骨があります。
そのため、左側の肋骨が動きにくかったり、背中側の胸椎が硬くなっていたりすると、身体を動かした時の左右差として感じられることがあります。
まずは、
「自分の右と左の肋骨は、同じように動いているかな?」
と感じてみるだけでも、身体を見る目が変わってきます。
背骨が硬いと、肋骨も動きにくくなる
肋骨だけが単独で動いているわけではありません。
肋骨は背骨とつながっているため、背骨、特に胸椎の動きと深く関係しています。
たとえば、
長時間座っている
背中を丸めて座っている
ソファにもたれている時間が長い
スマートフォンを見ている時間が長い
身体をひねる動作が少ない
こうした生活が続けば、胸椎や肋骨周辺は動きにくくなりやすくなります。
仲野整體でも、胃の不調を訴える方の身体を見た時に、背骨の動きが非常に少なくなっているケースがあります。
身体を整えた後に、
「胃のあたりが軽く感じます」
と言われることもあります。
もちろん、すべての胃の不調が背骨や肋骨から起きているという意味ではありません。
ただ、
「胃の調子が悪い=胃だけを見る」
ではなく、
「胃の周囲を含めて身体全体を見る」
という視点を持っておくことは大切だと考えています。
胃が重いと感じた時にできる「背伸び」
では、自分では何ができるでしょうか。
一番簡単なのが、
背伸びです。
背伸びをすると、背骨が伸び、肋骨も引き上げられます。
そこから、
横に倒す
身体をひねる
深呼吸する
この3つを組み合わせます。
① まず背伸びをする
両手を前で組み、そのまま上へ伸ばします。
身体を上に長くするイメージです。
一度顔も上げて大きく伸びたら、顔だけ正面へ戻します。
これだけでも肋骨が引き上がります。
② 身体を横へ倒す
伸びた状態を保ちながら、ゆっくり右へ倒します。
できるだけ身体を長く保ったまま倒すと、脇から肋骨のあたりが伸びてくるのが分かると思います。
そこで、ゆっくり息を吸います。
無理のない範囲で少し止め、ゆっくり吐きながら戻ります。
反対側も同じように行います。
③ 身体をひねる
今度は背伸びした状態から、ゆっくり右へひねります。
一番気持ちよく動けるところまでいったら、そこで深呼吸。
反対側も同じです。
大切なのは、無理やり大きく動かすことではありません。
「自分の身体は、どちらが動きにくいかな?」
と感じながら行ってみてください。
「伸ばす+呼吸」で肋骨を動かす
肋骨を動かす時に欠かせないのが呼吸です。
肋骨は、呼吸のたびに動いています。
そのため、
身体を伸ばした状態で深く呼吸する
というだけでも、普段動いていない部分を動かすきっかけになります。
背伸びして、横へ倒して、呼吸する。
背伸びして、ひねって、呼吸する。
特別な道具は必要ありません。
毎日少しずつ繰り返すことで、
「右は動くけど左は硬い」
「前より深く呼吸できる」
といった変化に気づけるかもしれません。
歩くことも、立派な「内臓周辺の運動」
もう一つ、浅川先生がおすすめしているのが歩くことです。
ただ歩くだけではなく、
腕をきちんと振って歩く。
これがポイントです。
腕を振ると、身体には自然なひねりが生まれます。
背骨が回り、肋骨も動きます。
ところが、スマートフォンを両手で持ちながら歩いていると、腕が振れません。
すると上半身の回旋も小さくなります。
歩く時くらいはスマートフォンから手を離して、
腕を振りながら、身体全体で歩く。
これだけでも日常の運動量は変わります。
走ってみると分かる「肋骨も働いている」
長時間走っていると、脚だけでなく肋骨の間が筋肉痛になることがあります。
僕自身、長い距離を走っていると、
「肋骨の間もずいぶん使っているんだな」
と感じることがあります。
身体は、脚だけで走っているわけではありません。
腕を振り、背骨をひねり、胸郭を動かし、呼吸しながら前へ進んでいます。
スポーツ選手の動きを見ても、上半身が完全に固まったまま動いている人はほとんどいません。
速く、しなやかに動く人ほど、身体全体を使っています。
これはアスリートだけの話ではありません。
人間は本来、全身を連動させて動くようにできています。
胃の調子が悪い時こそ「外側」にも目を向ける
胃の不調があると、どうしても
「何を食べたのが悪かったんだろう?」
「胃薬を飲んだ方がいいかな?」
と、胃そのものに意識が向きます。
もちろん、それも必要です。
ただし、医療機関を受診して大きな問題が見つからない場合には、
背骨は動いているか
肋骨は広がるか
深呼吸できるか
身体を左右に倒せるか
身体をひねれるか
日常的に歩いているか
そんな視点も加えてみてください。
身体の中と外は、別々に存在しているわけではありません。
内臓が入っている「器」である身体そのものを動かす。
これは、姿勢治療家として非常に大切にしている考え方です。
胃の不調がある時にまず確認してほしいこと
最後にまとめます。
胃もたれや膨満感などが続いている場合、まずは医療機関で胃そのものに問題がないか確認してください。
そのうえで異常が見つからない場合には、
身体の「外側」もチェックしてみる
肋骨が硬くなっていないか
胸椎が動いているか
左右差がないか
呼吸が浅くなっていないか
毎日少し動かしてみる
背伸び
左右への側屈
身体をひねる回旋運動
深呼吸
腕を振って歩く
まずは1週間、無理のない範囲で続けてみてください。
身体は、使わない場所から動かなくなります。
逆に言えば、
動かしていけば、身体は少しずつ「動ける身体」を思い出していきます。
胃の調子が気になる時こそ、胃だけを見るのではなく、
「最近、ちゃんと身体を動かしているかな?」
そんなところから、自分の身体を見直してみてください。
仲野整體 東京青山では、身体全体の動きを確認します
胃の不調に限らず、
「病院では問題がないと言われたけれど、なんとなく調子が悪い」
という方の身体を見ると、背骨や肋骨をはじめ、長く使われていなかった場所が見つかることがあります。
仲野整體 東京青山では、症状が出ている場所だけを見るのではなく、姿勢や可動域、身体全体の使い方を確認します。
身体は全部つながっています。
姿勢が変わると、身体の使い方が変わる。
身体の使い方が変わると、毎日の過ごし方も変わっていきます。
気になる方は、お気軽にご相談ください。
体を見直す時間は、人生を見直す時間です。
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