どうも、ホシノです。今回は前回に引き続き、河合隼雄さんと鷲田清一さんの対談本『臨床と言葉』(朝日文庫)をベースにした後編をお届けします。前回の「普遍性と偶然性」「科学と臨床の知」というテーマからさらに一歩進め、アワノさんが実践されている野外教育や、現代の組織・働き方のリアルへと話を広げていきました。今回、二人の対話から浮かび上がった印象的なポイントが2つあります。

自然という「コントロールできない環境」が持つ力人間が意図的にコントロールできない「自然」や「偶然」の中に身を置くことの意義について考えました。決められたカリキュラムや効率を求める教育・トレーニングとは対照的に、あえて子どもを自然の中に放っておくことで、自発的な探求や学びが勝手に動き出すことがあります。マインクラフトのように自由度が高く自ら作り出せる環境を好む心理とも通底しており、用意された確実な正解をなぞるだけでは得られない、主体的な力を取り戻すヒントが見えてきます。

「雑談」と「偶然」は勝手には生まれないリモートワークと出社による成果の違いを分ける要因として「雑談の有無」が挙げられるように、予測不能な余白こそが時に大きな成果につながります。しかし、ただ出社させたり、オンラインで無理に「雑談部屋」を作ったりしても、作為的すぎてうまくいきません。喫煙所や焚き火、あるいは料理を一緒にする場のように、ふとオフになれたり心理的ハードルが下がったりする「場の設計」と「人のマインド」、その両方が揃って初めて偶発的な対話が生まれます。

効率や合理性ばかりが求められる現代だからこそ、意図しない偶然を受け入れ、生かしていくための余白と場のあり方を深く見つめ直す回となりました。

Podden och tillhörande omslagsbild på den här sidan tillhör 粟野友樹,星野良太,Work-Teller. Innehållet i podden är skapat av 粟野友樹,星野良太,Work-Teller och inte av, eller tillsammans med, Poddtoppen.