うま味の話をするとき、避けて通れないのがMSGです。アルファベットが並んでいてなんだか怪しそうだと思う人もいますよね。これは、グルタミン酸ナトリウムの略です。このMSGが多くの議論を呼んでいます。その引き金になったのは、1968年にイギリスの医学雑誌「The New England Journal of Medicine」に掲載された「チャイニーズ・レストラン・シンドローム(中華料理店症候群)」というレポート。中華料理を食べたあとに頭痛や発汗、しびれなどの症状が起きているという報告でした。そのレポートの中には、中華料理に多く含まれるグルタミン酸ナトリウム、つまりMSGがその原因の1つの可能性があると書かれていたんです。でも結局、その後の実験によって、MSGと症状との関連は証明できないという結論になりました。また、国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)は1970年代から何度も審査をして、1987年には「MSGは1日の摂取量を制限する必要がない、安全な添加物である」と発表しました。
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