『ゾンビと資本主義:主体/ネオリベ/人種/ジェンダーを超えて』 遠藤徹|工作舎|2022年10月30日 朗読箇所:第3章「資本主義からの緊急避難」より(P.113~122) 現代思想の手法でゾンビ表象を読み解く アフリカの民間信仰を源流とし、19世紀にハイチのヴードゥー教の「生ける死者」となった「ゾンビ」。1932年にアメリカ映画で吸血鬼に次ぐモンスターとして登場後は、またたくまにスクリーンを席捲し、やがては社会のさまざまな事象を代弁し、刻印できる便利な「表象/隠喩」として定着した。理性も知性ももたず人を襲い、嚙まれた者も同類になっていく 本書はこうしたゾンビのあり方に、この世/主体/資本主義/人種/ジェンダーの枠組みから逃避する道の可能性を見出す。 多彩な現代思想の手法を駆使して、現代社会でゾンビ表象が担う意味をあぶりだした知的冒険の書。 【目次】 プロローグ:ゾンビを待ちなが 第1章:この世からの緊急避難 1. 観客がゾンビを産み出した 2. アメリカ=ゾンビ 3. 鏡としてのゾンビ 4. 災害多幸症 第2章:主体からの緊急避難 1. 解放としてのゾンビ身体 2. 意味から碇を上げる 3. どちらでもあり、どちらでもない 4. ゼットピア 第3章:資本主義からの緊急避難 1. 反専有の魔術 2. 資本主義が/とゾンビ 3. 2000年代のゾンビ 第4章:人種からの緊急避難 1. 白いゾンビの出現 2. 黒人の変容 3. ハイパーホワイトの登場 4. オリエンタル・ゾンビ 5. ゾンビ王オバマ 第5章:性からの緊急避難 1. ゾンベイビー 2. セクシャル・ゾンビ・ナンバー・ワン 3. ロマンチック・ゾンビ 4. リキッド・モダニティとゾンビ 第6章:緊急避難口から振り返る 1. 「それじゃあ、ゾンビになってみよう」 2. 映像を見るということ エピローグ:真正ゾンビのほうへ https://www.kousakusha.co.jp/BOOK/ISBN978-4-87502-548-1.html 企画・朗読:若林恵 録音・編集:山口宜大(Magic Mill Sounds) 音楽:yasuhiro morinaga + maiko ishii 黒鳥福祉センターにて収録 Rss Apple Podcaster →