今回は、姿勢治療家(R)が考える健康の要素、6ヘルス(構造・睡眠・食・運動・精神・呼吸)の中の「運動」の話です。

運動が止まると、体も止まる。忙しい人ほど「少し動く」を取り戻したい理由 こんにちは。姿勢治療家の仲野孝明です。 今回は、**「運動をやめないことの大切さ」**についてお話しします。 忙しくなると、真っ先に削られやすいのが運動の時間です。仕事、家事、予定、移動。毎日をこなすだけで精一杯になると、「今日はいいか」が続いてしまう。 でも実際には、運動をやめることは、体を止めることにつながります。そして止まった体は、年齢とともに確実に動きにくくなっていきます。 今日は、なぜ少しでも動き続けることが大事なのか、そして何から始めればいいのかを、わかりやすくお伝えします。

動き続けている人は、年齢を重ねても回復が早い 日々たくさんの方の体を拝見していると、はっきり感じることがあります。 それは、運動を継続している方ほど、年齢を重ねても体の治りがいいということです。 80歳近くなっても、普段から体を動かしている方は動きがいい。何か不調が出ても、そこからの回復が早い。逆に、長く動かなくなっている方ほど、背骨が硬くなり、構造的に動きにくい体になっていきます。 つまり、体を長く使いたいなら、**「元気になったら動く」ではなく、「動いているから元気でいられる」**という視点が大事です。

運動は、激しいものだけではない 「運動」と聞くと、走る、筋トレする、汗をかく、息が上がる。そんなイメージを持つ方が多いかもしれません。 もちろんそれも運動です。ですが、もっと手前の段階でも十分に意味があります。 たとえば、

寝たまま大きく手を伸ばす

普段動かさない方向に体をひねる

立ち上がる回数を増やす

つま先立ちをする

少し長めに歩く

これも立派な運動です。 大事なのは、今日の自分の体がどこまで動くかを確認することです。確認しない体は、少しずつ動かなくなっていきます。 「最近運動していないな」と思う方ほど、まずは大きく伸びることから始めてください。それだけでも、体への意識は確実に戻ってきます。

最初の一歩は、小さくていい いきなり完璧を目指す必要はありません。 歩けるならウォーキング。歩くのがつらいなら、立ち上がることから。膝や腰に不安があるなら、水の中で動くのもいい。 要するに、やりやすいことから手を伸ばせばいいのです。 ここで止まってしまう人の多くは、「何をやれば正解か」を考えすぎています。でも、最初に必要なのは正解ではありません。再開することです。 ジムでも、ピラティスでも、ウォーキングでも、自転車でも構いません。一番最初に思いついたものを、まず一度体験してみる。それで合わなければ変えればいい。そのくらいで十分です。

年齢が上がるほど、運動の頻度は大事になる 若い頃は、多少サボっても戻せます。でも年齢を重ねるほど、間が空いた時の落ち方が大きくなります。 だからこそ、60代、70代になったら、**「たまにやる」より「こまめにやる」**ことが大切です。 目安としては、

70代なら毎日1回は体を動かす

週5回、1回30分で合計150分

60代でもできれば週5回、少なくとも3回は確保したい

これくらいの頻度で動いている方は、やはり変わります。 実際に、70代で週3回のジムとパーソナルトレーニングを組み合わせてから、明らかに体が良くなった方もおられます。 結局、差が出るのは才能ではなく、時間の使い方です。 食事の時間を決めるように、「この時間は動く」と予定に入れてしまう。それができる人から、体は変わっていきます。

運動は、AIには代行できない 便利な時代になりました。仕事も効率化され、情報もすぐ手に入るようになりました。 でも、ひとつだけ代行できないものがあります。 それが、自分の体を動かすことです。 AIが考えることは手伝ってくれても、血流を回してくれるわけではない。背骨を動かしてくれるわけでもない。毛細血管の先まで血液を届けてくれるわけでもありません。 だからこそ、自分で動くしかない。ここは誰にも代わってもらえない部分です。 そして、この“代われないこと”こそが、健康の本質だと私は思っています。

目標があると、人は動きやすくなる 私自身もそうですが、目標がないとサボりやすくなります。 だからこそ、「ちょっと頑張らなければいけない目標」をあえて入れるようにしています。 大会でもいい。イベントでもいい。旅行でも、山でも、何でもいい。 少し先に目標があると、体が起きてきます。日々の過ごし方も変わります。 実際に、半年間走る習慣を継続した女性が、以前よりはるかに長い距離を走れるようになり、20km以上走れた時に「人生で一番走れた」と喜ばれていました。 人の体は、正しく積み上げれば、思っている以上に変わります。 そして一度そのサイクルができると、昔好きだった登山やスポーツにも、もう一度いい形で戻っていけるようになります。

運動を始めると、生活全体が整っていく 運動を始めると、体だけが変わるわけではありません。 たとえば、

靴の滑りやすさに気づく

服の動きやすさがわかる

自分に合う道具を探すようになる

他の人から誘われる機会が増える

行動範囲が広がる

こうして、生活全体が少しずつ変わっていきます。 しかも、運動用のウェアや装備は、災害時にも役立ちます。乾きやすく、動きやすく、自分の体を安全に運べる。 そう考えると、自分を運べる体と服を持っていることは、かなり大事な備えでもあります。

迷うなら、未知の世界に一度入ってみる もし今、何も運動していないなら、私は「やれそうだけど未知の世界」に一度入ってみるのをおすすめします。 たとえば、

ピラティス

暗闇バイク

ジムの体験クラス

朝のウォーキング

軽いランニング

やってみると、想像と全然違うことがよくあります。 大事なのは、考えすぎて止まることではなく、印象を自分で確かめにいくことです。 最初の数ヶ月続けるだけで、リズムができます。リズムができると、視野が広がります。そこからやっと、自分に合うものが見えてきます。

去年より動いていれば、体は必ず変わる 運動を続けると、血液循環が良くなります。代謝が上がります。免疫力も上がっていきます。 背骨を動かし、末端まで血液を送り、また戻す。この循環があるから、人の体は整っていきます。 難しいことはいりません。 1年後に振り返った時、「去年より運動していた」と思える状態なら、それだけで十分前進です。 その積み重ねが、体型も、体調も、動きも変えていきます。

まずは、通勤途中で1つ覗いてみてください いきなり大きく変えなくていいです。 通勤途中にあるジムを見てみる。ピラティスの体験クラスを調べてみる。今日は一駅分だけ歩いてみる。寝る前に大きく手を伸ばしてみる。 それで十分です。 体は、使えば応えてくれます。でも、使わなければ静かに衰えていきます。 だからこそ、今日からもう一度。小さくてもいいので、動き始めてみてください。 姿勢が変われば、人生が変わります。 体を見直す時間は、人生を見直す時間です。

 

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