町田徹の経済ニュースふかぼり!2022.1.21放送分今回は、こちらのトピックを取り上げます。

「これはカーボンニュートラルの光明か⁉三菱商事が価格破壊で、3か所すべての洋上風力発電の開発権を落札!」

昨年のクリスマス・イブ、12月24日。秋田県の2カ所と千葉県沖の1カ所、あわせて3つの海域で洋上風力発電所を開発する権利を賭けた競争入札の結果が発表されました。

結果は、圧倒的な低価格を武器に、三菱商事を核に中部電力の子会社なども参加する企業グループが、3カ所すべてを総取り! でした。

日本では、再生可能エネルギー由来の発電コストが欧米の数倍の高水準で高止まりしていて、それが、カーボンニュートラルの大きな足かせと懸念されていたので、今回の三菱商事の価格破壊は、昨今、稀に見る朗報だと僕は考えています。

ところが、ここへきて、2位にすら入らなかった企業グループを中心に、「三菱商事は開発リスクを軽く見ており事業化が難航するのではないか」と主張する人たちが現れているんです。

さらに、今後は入札価格が高止まりするように、「入札方式そのものを見直すべきだ」といったロビイングを展開しているといいます。

万が一にも改悪が行われれば、せっかくの光明が消え、われわれ消費者も、一般の企業も、高いコスト負担を強いられ続けることになりかねません。

この入札劇でいったい何があったのか、なぜ、三菱商事だけがこんな価格破壊に挑むことができたのか。今日はそういったポイントも含めて、ふかぼりしてみたいと思います。

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